ボルタレンは強い痛みによく効きます

ボルタレンの効果や副作用、飲み方について詳細に解説します

NSAIDsについて

NSAIDsについて

【NSAIDs】とは非ステロイド性抗炎症薬のことをいいます。非ステロイド性抗炎症薬はAnti-inflammatory(抗炎症作用)、Pain reliever(鎮痛作用)、Antipyretic(解熱作用)の効果がある薬の総称の事です。ステロイドではない非ステロイド性の抗炎症薬の全てを【NSAIDs】という総称で呼んでいます。【NSAIDs】は医学的に大差はないものの、用量・服用方法によって症状に合わせた効果が得られる薬です。この成分は作用が強いため胃薬などと一緒に処方されることが多いようです。

作用機序

【NSAIDs】の抗炎症作用はCOX-2(シクロオキシゲナーゼ)阻害に基づくと考えられていて、COX-2(シクロオキシゲナーゼ)を選択的に阻害する新しい【NSAIDs】が創製されているようです。特に【酸性NSAIDs】はとても強いシクロオキシゲナーゼ活性阻害の作用が期待でき、COXによりアラキドン酸(不飽和脂肪酸のひとつ)からプロスタグランジン(生理活性物質)が合成されるのを妨げる作用があります。プロスタグランジン(生理活性物質)には、炎症、発熱作用があるので結果的に【NSAIDs】は解熱作用、鎮痛作用、抗炎症作用を持つ性質があります。パラセタモール(アセトアミノフェンとは解熱鎮痛薬の一つ)もシクロオキシゲナーゼ活性阻害作用を持つので、【NSAIDs】に分類されることがありますが、明らかな抗炎症作用は持っていないので、真の意味での【NSAIDs】ではないとされています。最近まではっきりとは解明されていなかったのですがこの抗炎症作用の欠落部分は、アセトアミノフェン(解熱鎮痛薬の一つ)のシクロオキシゲナーゼの阻害作用が集中して主に中枢神経系に作用するからだと考えられているようです。

歴史

1829年の初めごろに、鎮痛効果が期待できるとして民間療法でよく用いられていたヤナギの樹皮の成分から初めて【サリチル酸】が発見されました。この薬の成分には、依存、呼吸抑制、意識抑制などの容認できない重篤な副作用があるにもかかわらず、少量で鎮痛効果や大量投与で抗炎症効果がある薬物としてとても重要なものになりました。以前までは処方箋が必要だったのですが、現在では【イブプロフェン】などは薬局やドラックストアにて販売される様になっています。古くは【リウマチ】などの重篤な疾患(重い病気の症状)にのみ処方されていたが、いまやスポーツによる痛みや事故による怪我の鎮痛、手術後の鎮痛や腰痛にも処方される様になっています。冠動脈疾患や、癌の患者に処方するなど他の適応についての研究も日々続けられています。

副作用

副作用としては消費量が多いため、副作用の報告も数多く存在します。最も多いとされているのが、胃腸炎でかなり軽い胃の不快感から、治療を必要とする出血を伴う重篤な潰瘍も起こってしまうこともあります。

  • 【気管支喘息】
  • 【肝障害】
  • 【腎障害】

このような症状が副作用として挙げられています。NSAIDsは注意点として喘息患者が合併する恐れのあるアスピリン喘息・消化管潰瘍の副作用・そのほかにもアレルギー反応などがあり妊婦などへの投薬はお勧めしていないようです。妊婦への投与は、薬の種類を選ぶことで副作用を回避することも可能のようですので医療機関を受診し、医師の指導の下服用するようにしましょう。その他の副作用としては、骨折の治癒を阻害してしまう恐れがあるようです。

NSAIDsの種類

【NSAIDs】はいろいろな種類が知られています。【NSAIDs】の種類を選択するうえでとても重要なのは、薬のその使い分けが治療に本質的な差があるわけではなく、副作用の【コントロール】のためと考えて行うことが大切だといえます。【NSAIDs】の種類を選択するのは患者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を考慮した技術だといえます。

※クオリティ・オブ・ライフとは人間らしく自分らしい生活をおくって人生に幸福を見出しているかという尺度の事です。

この項目では、NSAIDsの様々な種類について解説していきます。

酢酸系

アリール酢酸系の代表的な薬としては【ボルタレン】、フェニル酢酸系などや主に湿布に使用される【インドメタシン】などが酢酸系に含まれます。副作用としては消化管潰瘍の症状以外に肝炎や黄疸の症状が生じることもあります。作用の強い成分なので使用した場合の副作用も強くでる可能性が高いといえます。【インドメタシン】は胎児に動脈管閉鎖を促進させるという効果が報告されているため、妊婦の服用にはとても危険とされていることが多いです。経皮製剤(インドメタシンを含有するテープまたは湿布)においても妊婦に使用した場合、体内の胎児に動脈管閉鎖が起こる可能性があるため使用禁忌とされています。妊婦になるとお腹が大きくなり腰や足の関節に負担がかかり腰痛や関節痛が起きることがありますが、張るタイプだからといって甘く見てはいけないということですね。

サリチル酸系

サリチル酸系には【エテンザミド】【アスピリン】【ジフルニサル】が存在します。【エテンザミド】とは市販の総合感冒薬や頭痛薬に配合されており、生理痛や頭痛・歯痛・発熱を抑制する効果があります。【アスピリン】と同じ作用を持ちますが【アスピリン】より胃に対する副作用が比較的少ないとされています。【アスピリン】とは、アセチルサリチル酸(代表的な消炎鎮痛剤の1つ)のことで、ドイツのバイエル社が商標名として名付けたのが【アスピリン】です。日本でも【アスピリン】が正式名称となっています。鎮痛・解熱・消炎作用や抗血小板作用があります。このアスピリン特有の合併症としては【ライ症候群】と【アスピリン喘息】が挙げられます。これまで喘息患者の約10%の患者に【アスピリン過敏性】の症状があり、【アスピリン過敏性】が出る患者は他の【NSAIDs】にも過敏である可能性が高いとされています。【アスピリン喘息】は気管支喘息とも呼ばれていて東洋医学では【哮喘】と呼ばれています。まれにうっ血性心不全により呼吸困難・喘鳴の症状が見られることがあるようですがその症状は喘息とは異なる病態である事が多いようです。

プロピオン酸系

プロピオン酸系には静脈注射が可能な【ロピオン】や強力な鎮痛作用を持っている【イブプロフェン】【ロキソプロフェン】がこれに含まれています。とても強力な鎮痛作用に加え、【白血球抑制作用】もあることから消化管への副作用も【アスピリン】に比べると少ないようです。【ニューキノロン薬】と併用することで副作用として痙攣が起こるという報告があるようです。【ロキソプロフェン】は一般的に【ロキソニン】という名称で呼ばれています。【ロキソニン】は日本でもよく使用される消炎鎮痛剤ですので聞いたことはあるのではないでしょうか。【ロキソニン】は筋肉痛・歯痛・慢性関節リウマチ・手術後の鎮痛などに効果が期待できます。【ロキソニン】はプロピオン酸系の消炎鎮痛剤です。【イブプロフェン】はプロピオン酸系の分類の中の非ステロイド系消炎鎮痛剤の1つです。日本では【ブルフェン】という名称で知られている薬で医療の現場だけではなく一般医療薬としても使用されている薬です。この薬は炎症部分の鎮痛にも使用されている薬です。

COX-2阻害薬

【COX-1/2】をともに阻害すると副作用として消化管の障害が出現することが多いため、【COX-2】選択性の高い薬剤が開発されました。【セレコキシブ】(日本での名称は【セレコックス】と呼ばれています。)が選択的COX-2阻害薬となっており、【ナブメトン】や【メロキシカム】や【エトドラク】はCOX-2選択性が高いとされていますがCOX-1にも作用すると考えられているようです。血小板凝集抑制作用のある【プロスタサイクリン】が薬の作用COX-2阻害により減ることで、逆に【トロンボキサンA2】の働きが強まることで、血栓傾向が高まります。その作用で心血管事故が増えることが解明されたことで、全米では約3万件近い訴訟が起こってしまうという一大問題となりました。メルク社(アメリカの製薬会社)が開発した、rofecoxib(商品名:バイオックス)は自主回収することになりました。【セレコックス】は日本においてCOX-2選択阻害薬として承認されている唯一の薬になります。

オキシカム系

オキシカム系には【フェルデン】【モービック】【ロルカム】【フルカム】といった薬が知られています。【フルカム】【フェルデン】は血中半減期が他の【NSAIDs】に比べると、とても長いため1日1回の使用で十分となります。【フェルデン】は副作用として胃腸症状が強いとされているため坐剤で使用することが多くなっており、そのプロドラッグである【フルカム】は内服で使用します。【モービック】はCOX-2を選択的に阻害します。物質名は【メロキシカム】といいます。【メロキシカム】は解熱剤および鎮痛剤の効果がある非ステロイド性抗炎症薬です。この薬は服用後約30~60分で効果がでてきます。【ロルカム】は飲み薬タイプの非ステロイド性抗炎症薬です。この薬も解熱作用・消炎作用・鎮痛作用を作用として持っており炎症の原因であるシクロオキシゲナーゼを阻害する効果があります。その他の効果としては腰痛・関節リウマチ・関節周辺の炎症や鎮痛にも効果があります。

ピリン系

ピリン系は厳密にいうと【NSAIDs】ではないです。ピリン系の仲間とされているのが【イソプロピルアンチピリン】や【スルピリン】などが含まれています。【イソプロピルアンチピリン】は頭痛薬や総合感冒薬の一部製品に配合されている成分になります。【総合感冒薬】とは一般的に言う風邪の症状の事をいいます。風邪による発熱・頭痛・筋肉の痛み・鼻水・鼻づまり・くしゃみ・咳などに対する症状緩和に効果があります。薬局やドラックストアなどではシロップタイプやカプセルタイプ・錠剤タイプ・粉末タイプとさまざまな形で販売されています。【頭痛薬】も薬局やドラックストアにて誰でも購入することが可能な一般的な薬です。ただ、【頭痛薬】を頻繁に使用することにより【薬物乱用頭痛】を引き起こしてしまうこともあるので使用する際には注意が必要となります。【イソプロピルアンチピリン】も【スルピリン】も解熱鎮痛作用はあるのですが消炎作用などの効果はありません。

アニリン系

ピリン系は厳密にいうと【NSAIDs】ではないです。ピリン系の仲間とされているのが【イソプロピルアンチピリン】や【スルピリン】などが含まれています。【イソプロピルアンチピリン】は頭痛薬や総合感冒薬の一部製品に配合されている成分になります。【総合感冒薬】とは一般的に言う風邪の症状の事をいいます。風邪による発熱・頭痛・筋肉の痛み・鼻水・鼻づまり・くしゃみ・咳などに対する症状緩和に効果があります。薬局やドラックストアなどではシロップタイプやカプセルタイプ・錠剤タイプ・粉末タイプとさまざまな形で販売されています。【頭痛薬】も薬局やドラックストアにて誰でも購入することが可能な一般的な薬です。ただ、【頭痛薬】を頻繁に使用することにより【薬物乱用頭痛】を引き起こしてしまうこともあるので使用する際には注意が必要となります。【イソプロピルアンチピリン】も【スルピリン】も解熱鎮痛作用はあるのですが消炎作用などの効果はありません。

まとめ

【NSAIDs】はいろいろな分類に分けられています。それぞれの本質的な差はないとされていますが、症状によって使用方法が異なってくるので服用する際にはしっかりと把握しなくてはいけません。薬の種類によって併用禁止薬なども存在します。重篤な副作用が起きないよう、薬の作用や飲み合わせなども守って服用してください。ほとんどの薬がとても強い作用を持っている薬になるので服用後の経過を観察し副作用が出た場合も焦らず対処できるようにしておいたほうがいいでしょう。副作用が強く出ているようであれば、むやみに自己判断せず医療機関を受診し医師の指示を仰いでください。